ズワイガニの秘密

食べる以外のズワイガニの利用法、そして生態について

食以外の用途

ズワイガニに限らず、甲殻類の殻からは、最近サプリメントとしてよく聞くようになったグルコサミン、キチン、そしてキトサンと言った物質ができます。
ですが、甲殻類が由来となっているサプリメントでは、カニ、エビアレルギーを引き起こしてしまう、トロポミオシンというたんぱく質が含まれている場合があるため、そのアレルギーを持つ人は注意が必要、といわれています。

 

また、ズワイガニを焼いたりゆでたりすると、たんぱく質と結びついていたアスタキサンチンという色素が分離して、あの赤い色となります。

 

このアスタキサンチンは、老化、そして病気の原因となる活性酸素に対し、高い抗酸化作用を持つ、といわれ注目されていますが、その有効性については、信頼できるデータが現在では確認できない、というのが現状です。

 

生態について

ズワイガニは、雄と雌とで極端に大きさが違っていて、メスの甲羅の幅はオスの約半分しかありません。

 

群れをつくっていて、生息適温は5度以下です。水温が17度以上になると生存できなくなります。

 

寿命は約15年です。
メスは大人になると脱皮をしなくなり、1年から2年の周期で産卵、孵化をします。
産卵期は、初産ガニと経産ガニで異なっていて、初産ガニは夏に、経産ガニでは冬から春に産卵します。
卵の直径はわずか1ミリ前後。生み出されると、一つ一つの卵は糸状の「てんらく糸」と言われるものでメスのお腹にある腹肢と繋がって、塊の状態になります。

 

メスが抱える卵の数は1万から13万粒もあって、初産ガニでは約1年半、そして経産ガニで1年の間、お腹に抱えて大事に守り続けます。

 

ズワイガニの卵が孵化する時期は、秋から春です。
孵化したばかりの時は、「プレゾエア幼生」と呼ばれ、その後「第一期ゾエア幼生」、そして「第二期ゾエア幼生」、次に「メガロパ幼生」へと順を追って変態していき、3ヶ月間前後、浮遊幼生の期間を過ごします。

 

その後は、稚ガニに変態して、水深300から400メートルの海底で、底生生活に移行し、脱皮を繰り返しながら成体に成長します。

 

ズワイガニは肉食性で、浮遊幼生の時期は動物プランクトンを食べています。
稚ガニになり、底生生活に移った後は、二枚貝やエビ、魚類やたこなどを食べているようです。
飼育実験の際には、自らが脱皮した殻を食べる様子も観察されています。


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